環境構築
本書で使用するソフトウェアをインストールします。 WSLが使えるWindows、Mac、Linuxのいずれかの環境を用意してください。
Veryl
Verylのインストール
本書ではVerylという言語でCPUを記述します。 まず、Verylのトランスパイラをインストールします。 Verylには、Verylupというインストーラが用意されており、 これを利用することでVerylをインストールできます。
VerylupはGitHubのReleaseページから入手できます。 veryl-lang/verylup で入手方法を確認してください[1]。 Verylupを入手したら、 次のようにVerylの最新版をインストールします (リスト1)。
▼リスト1.1: Verylのインストール
$ verylup setup
[INFO ] downloading toolchain: latest
[INFO ] installing toolchain: latest
[INFO ] creating hardlink: veryl
[INFO ] creating hardlink: veryl-ls
Verylの更新
最新のVerylに更新するには、次のようなコマンドを実行します (リスト2)。
▼リスト1.2: Verylの更新
$ verylup update
インストールするバージョンの指定
特定のバージョンのVerylをインストールするには、 次のようなコマンドを実行します (リスト3)。
▼リスト1.3: Verylのバージョン0.13.1をインストールする
$ verylup install 0.13.1
インストールされているバージョン一覧は次のように確認できます (リスト4)。
▼リスト1.4: インストール済みのVerylのバージョン一覧を表示する
$ verylup show
installed toolchains
--------------------
0.13.1
0.13.2
latest (default)
使用するバージョンの指定
バージョンを指定しない場合は、 最新版のVerylが使用されます (リスト5)。
▼リスト1.5: verylのバージョン確認
$ veryl --version
veryl 0.13.2
特定のバージョンのVerylを使用するには+
でバージョンを指定します (リスト6)。
▼リスト1.6: Verylのバージョン0.13.2を使用する
$ veryl +0.13.2 ← +でバージョンを指定する
エディタ拡張のインストール
エディタにVSCodeを利用している方は、 図1の拡張をインストールするとシンタックスハイライトなどの機能を利用できます。
エディタにVimを利用している方は、 GitHubのveryl-lang/veryl.vim でプラグインを入手できます。
Verilator
Verilatorは、 SystemVerilogのシミュレータを生成するためのソフトウェアです。
パッケージマネージャ(apt、Homebrewなど)を利用してインストールできます。 パッケージマネージャが入っていない場合は、 ドキュメント を参考にインストールしてください。
本書で利用するVerilatorのバージョン
2024/10/28時点の最新バージョンはv5.030ですが、 Verilatorの問題によりシミュレータをビルドできない場合があります。 対処方法はサポートページを確認してください。
riscv-gnu-toolchain
riscv-gnu-toolchainは、RISC-V向けのコンパイラやシミュレータなどが含まれているツールチェーン(ソフトウェア群)です。
GitHubのriscv-collab/riscv-gnu-toolchain のREADMEにインストール方法が書かれています。 READMEのInstallation (Newlib)
を参考にインストールしてください。
FPGAを利用する方へ
GOWINのFPGAを利用する人はGOWIN EDA、 PYNQ-Z1を利用する人はVivadoのインストールが必要です。
cargoが入っている方は、
cargo install verylup
でもインストールできます。 ↩︎